今月の新局面農産物だけじゃない!金融TPP関連でソニーFHD、UBIC…
昨年の今ごろ、TPP(環太平洋経済連携協定)はコメや牛肉など農産物貿易の自由化問題として語られることが多かった。
しかし、米国ではサービスや投資など24分野で交渉を用意している。なかでも保険と自動車に力を入れている。米国が問題視しているのはかんぽ生命の簡易保険と都道府県民共済。非営利組織のような形態で、安い掛け金で加入できるため人気だが、日本市場に食い込みたい米国からすれば存在そのものが参入障壁に。注目はソニーフィナンシャルホールディングス。日本人は外資系金融機関との契約に抵抗感が強い。米国が簡保などから顧客をあぶり出したとしても、ソニー生命やオリックス生命といった国内資本の新興保険会社に流れそうだ。
また、貿易の拡大に伴う法的トラブル増加で、訴訟支援サービスのUBICも要注目。TPP加盟国の間で、国境を越えた企業買収が簡単になるため、日本M&Aセンターも仕事が忙しくなりそうだ。
今月の忘れられない株台詞
写真フィルムで培った生産技術を生かせる
協和発酵キリンとの提携を発表した富士フイルムの古森重隆社長
両社は11月16日、バイオ医薬品製造の合弁会社設立を発表。協和発酵キリンのバイオ技術と富士フイルムの生産技術の相乗効果が期待できる。市場が評価したのは富士フイルムHDのほうで16日終値は前日同比34円高の1794円に。
国内シェアでどうこういう時代じゃない
日本金属工業との経営統合を発表した日新製鋼の三喜俊典社長
2012年10月の経営統合によりステンレス鋼生産で国内最大級に。発表前日に噂が流れ、祭りは終了。11月15日終値は日新製鋼が前日比8円安の108円、日本金属工業が5円安の73円。
長ければ1年半から2年かかることも覚悟している
ドイツのフォルクスワーゲン(VW)と国際仲裁裁判所で争う姿勢を見せたスズキの原山保人副社長の台詞。VWとの提携を解消し株の買い戻しを求めていたスズキの原山副社長は11月18日、返す意思がなければ国際仲裁裁判所に調停を求めることを明らかにした。
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この記事は「WEBネットマネー2012年2月号」に掲載されたものです。


